2013年8月5日月曜日

ガルシア・ロルカさん

「じゃあ、やってみましょうか。」 と言った私のところにカルメンさんが持ってきてくれたのは、
"GARCIA LORCA Y LA ARGENTINITA" というCDでした。
「この曲集をやりましょう。」

聴いてみると、なんだか民族音楽のようなクラシックのような不思議に味のある曲たちなのでした。

何でも、ガルシア・ロルカさんが有名なフラメンコダンサー(歌手)のラ・アルヘンティニータさんと一緒に演奏した記録だそうで、フラメンコ文化にとって非常に重要なものである、ということでした。

Federico García Lorca en 1914 (Wikipedia より転載)




このCDではロルカさんはピアノを弾いてます。
「あれ?ロルカって詩人?、戯曲家?じゃなかったっけ。」
と思う方も多いと思うのですが、彼はピアノも弾き、詩も書き、戯曲も書き、イラストまでこなすという万能型才人だったようです。

(*えーと、伝記を読んだところによると、彼は大学生くらいまで本気でピアニストになろうとしていたのに、「もうちょっと堅実になれよ」 と,親が許してくれなかったようです。
ちなみに彼の親はキューバ独立で安い砂糖がスペインに入らなくなったことに目をつけ、大量の砂糖大根を領地に植えて、大もうけをしたという商売人でもあったようです。豆知識。)


CDの中で演奏されている曲は、スペインの南部地方に伝わる民衆歌、というのか、みんながどっかで口ずさんでいるような歌を集めて編集したものと書いてありました。なるほど。ロルカさんの作曲ではないんだ。

当時失われつつあった、”本当の民衆の魂を伝える歌”を復興するべく、ロルカさんはさまざまな活動をされていて、この曲集もその活動の一環であった、らしいです。、
(…そういうことをあまり意識すると、私なんかがふらふら演奏してええもんだろうか、とも思えてくるのだけれど、しかし音楽はふらふら演奏していいものだ、とも思うので、いいのだ、と自分に言うことにします。)

シンプルな曲がほとんどとはいえ、全部耳で起こして構造を解析するのは骨だな、と思ってたら、あっさり検索で楽譜が見つかりました。いいのかインターネット。

まあそのままやるだけだと、古典紹介をするだけになってしまうので、アレンジを交えて演奏・紹介してゆきたいと思ってます。

結局、自分が表現できるのは、その素材が自分にどう響いたか、であると思うので。


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