2013年8月11日日曜日

アンダ・ハレオ ANDA JALEO について

演奏する曲たちの紹介、第2弾です。

ANDA JALEO

Yo me arrimé a un pino verde
por ver si la divisaba
y sólo divisé el polvo
del coche que la llevaba.

¡Anda, jaleo,jaleo!
Ya se acabó el alboroto
y wamosal tiroteo.

No salgas,paloma, al campo,
mira que soy cazador,
y si te tiro y te mato
para mí será el dolor,
para mí será el quebranto.

¡Anda, jaleo,jaleo!
Ya se acabó el alboroto
y vamos al tiroteo.

Por la calle de los Muros
han matado una paloma
Yo cortaré con mis manos
las flores de su corona.

¡Anda, jaleo,jaleo!
Ya se acabó el alboroto
y wamosal tiroteo.


アンダ・ハレオ (さあ皆 笑え 手をたたけ)

俺は緑の松の木の近くまで行ってみた
彼女をひとめ見ることが出来るだろうかと思って
だが見ることが出来たのは土煙だけだった
彼女の乗った車のたてた土煙

さあ皆 笑え 手をたたけ
大騒ぎはやっちまった
射撃の時間だ。

野原に出てくるなよ、俺の小鳩ちゃん
俺がハンターだってことを忘れるな
そして、もし俺がおまえを撃って殺してしまったら
俺は悲嘆にくれるだろう
俺は苦しみもだえるだろう

さあ皆 笑え 手をたたけ
大騒ぎはやっちまった
射撃の時間だ。

ムーロ・ストリートを下ったところで
1羽の鳩が殺された。
俺はこの手で花を摘むだろう
彼女の花冠のために

さあ皆 笑え 手をたたけ
大騒ぎはやっちまった
射撃の時間だ。


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*ムーロ・ストリートの「ムーロ」はたぶん「壁」という意味だと思います。

ソロンゴの時と同じくCD解説英文からの翻訳です。
かなり意訳がはいってるかと思います。スペイン語できないのがもどかしいです。

あと例によって、日本語の一人称を何にするか、という問題はけっこう悩ましいです。
これ、「私」だとだいぶテイストが変わりますよね。


こういうシンプルに暴力的(?)な詩が、民衆の愛唱歌というのも何となく不思議な気がします。
いや、そうでもないかな…。しかし、すくなくても日本にはこういうのはあまり無いと思うのです。


ロルカさんの戯曲『血の婚礼』を読んだとき、この詩がまず思い浮かびました。
(すいません、演劇生活長いのですが、未読でした…。今回の企画がはじまってから読みましたのです。)
この世界観が、ロルカさんの戯曲世界のもとになったのではないかなあ、と。





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