2013年8月7日水曜日

ソロンゴ Zorongo について

演奏する曲たちについて紹介してゆきたいと思います。
どの曲から紹介するかちょっと迷ったのですが、まあ最初に練習を始めた曲からにしようかと。
あまり理由はないのですが。

『 ソロンゴ Zorongo 』、これはフラメンコダンス教室なんかでも時々やる曲のようです。カルメンさんも、「うちのフラメンコ教室でもやるのよ。」 と言ってました。

もちろん私は何もしらなかったので、ぼんやりと「うーん、ウルトラマンの怪獣のような名前だ。」と思っていました。(…気に障ったら、すいません。)


やってみたら、内容は、怪獣などでは全然なくて、とても美しいものでした。

以下歌詞と訳文を載せます。



ZORONGO GITANO

Tengo los ojos azules,
tengo los ojos azules,
y el corazoncito igual
que la cresta de la lumbre.

De noche me salgo al patio
y me jarto de llorar
de ver que te quero tanto
y tú no me quieres ná

Esta gitana está loca,
loca que la van a atar,
que lo que sueña de noche
quiere que sea verdad.


ジプシーのソロンゴ

わたしの眼は青い
わたしの眼は青い
そしてわたしの心は
炎のさきっぽのよう

夜中にわたしは裏庭に出る
そして心臓が張り裂けるほどに泣く
なぜならあなたをこんなに愛してるのに
あなたはわたしを全然愛してないから

このジプシー女は狂っている
あんなに狂っていては、きっと縛られてしまうぞ
夜ごと夢見るそのすべてを
彼女は現実にしたいのだ






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日本語訳は主にCDについていた歌詞カードの英訳文から訳したものです。
(ただし3連目の内容は、意訳になっていたのを直訳にちかいと思われるように直しました。)
ロルカ・アルヘンティニータ版では、この3連の詩だけを歌ってます。

しかし、ええとですね、この詩は実はまだ他の部分があって、ネットで検索するといろいろ出てきます。
これとか、これとか。

特に


La luna es un pozo chico
las flores no valen nada;
lo que valen son tus brazos
cuando de noche me abrazas.

月は小さな井戸のよう
花は何の価値もない
価値があるのはただあなたの腕
夜に、わたしを抱くときの



はかなり重要なフレーズで、たぶんロルカさん、アルヘンティニータさん達は、わざとその歌詞の部分を歌ではなくカスタネットで表現するという手法をとっているのではないかと思われます。


 

あと、そもそも「ソロンゴ」ってどういう意味さ、という疑問もあるのですが、これカルメンさんに直接聞いてみても、「うーん、ソロンゴはソロンゴよ。」、という漠然とした返事だったので実はよくわからないです。
このサイトを見ると、どうもハチマキのことらしいようですが、はて、ハチマキ?
たぶんこのへんを読めればもうすこし詳しくわかると思うのですが…。)





1 件のコメント:

  1. おまけ:
    この詩を読んで、なんとなく村上龍氏の小説「長崎オランダ村」を思い出しました。イザベラのダンスのくだりとか、もしかしてこういうところから発想して書かはったのかなあ、と。

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